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写真家ヨシダナギが問う「自我なき日本人」

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少数民族を取り続ける女性写真家がいます。

 

彼女は現地の女性と同じ姿になり、

時には衣服をも脱ぎ捨て、

彼らの心を開きます。

 

そうして築き上げた信頼関係が、

唯一無二の写真の撮影を成功させます。

 

それが女性写真家ヨシダナギさんです。

 

現在そごう横浜店で

ヨシダナギ写真展 HEROES 2019」

を開催している彼女の

インタビューを見ていきたいと思います。

 

 

アフリカ人になれると思っていた

 

私は数年前に友達からこんな人がいる!

すごくかっこいいんだ!

という熱烈な話を聞きこの方の存在を知りました。

 

下着をも脱ぎ捨てて現地の方に打ち解け、

同じ装飾品をつけ、

 

笑顔でうつっているその写真は

とても鮮明に覚えています。

 

彼女がこうしたスタイルで

写真を撮るようになったきっかけは

幼少期にあるようです。

 

テレビ番組でマサイ族を見て以来、

「大きくなったら自分もアフリカ人のような姿になれる」

と信じてきたそうです。

 

しかし10歳の時、両親に自分は日本人だと教えられ、

失望、彼女にとってそれは

大いなる「挫折」だったといいます。

 

23歳のときに単身アフリカに渡り、

「旅行の記録として」その時の写真を

ブログにアップしたところ、

独創的な写真SNSなどで話題になりました。

 

それ以来ヨシダさんは

エチオピア、マリ、ブルキナファソスーダンウガンダ

ガーナ、ナミビアカメルーンタンザニアなどに足を運びました。

 

そして現地の少数民族と同じ格好をして、心を開き、

興味本位で観光へ来たのではないことを体を張って伝え、

彼らが持つ魅力を存分に引き出してきたのです。

 

 

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日本人は自我がない?

 

アフリカ人と接していて、

ヨシダさんが日本人にもっと必要なことは、

自信だといいます。

 

また、自我がないようにも思うことがあるそうです。

 

他人と自分を比べすぎたり、

自分を肯定するのが苦手な民族。

自分の良さを知らない人が多いなと感じるそうです。

 

アフリカ人に限らず、

少数民族の人たちはもちろん

自分が一番かっこいいと思っていますし、

自分と他の人を比べて、卑下することもない。

 

彼女の撮影した写真を見てみるとよくわかります。

 

どのモデルも凛として、

顔の良しあしではなく、かっこよく生きている様子が

写真を通して伝わってきます。

 

モデルを選ぶ時には、視線をそらさずに凛としているかどうか、見ているそうです。

 

見た目を繕うだけでは得られない美しさがそこにはあるのです。

 

 

コンプレックスの多い日本人

 

日本人は自己主張の弱い、というイメージを持つ外国人は多いそう。

しかしそれも無理はないのではないでしょうか。

 

むしろそれが日本国民のアイデンティティのような気もします。

 

狭い国土の島国で、他国と隣接しているわけでもなく、

亡命するのも難しい。見つかれば討たれる可能性がある・・・

 

そんな風土の中、目立つことをしようとするよりは、

目立たなければ目立たないほど自我の強い、

防衛本能の強い民族なのかもしれません。

 

奥ゆかしい、という言葉も日本人にはぴったりの

素敵な言葉だと思います。

 

それでも現代では他国との境界線も超えやすいものとなり、

より一層グローバルな人材が良しとされる風潮があります。

 

根付いた民族のアイデンティティ

というのもあるのかもしれません。

 

それでも、島国の日本に

これだけの情報が入ってくる喜び、

 

こういった少数民族の魅力を、

体を張って伝えてくれる人がいることの

大切さを無駄にせず、

 

日本人ならではの個性を

打ち出していけたら素敵ですね。

 

 

他の国を知って、日本の良さを知る

 

外国の方と話して感じることは、

皆さん自分の国にとても興味があり、

知識も豊富だということ。

 

逆に向こうからしたら、

なぜ自国のことをこんなにも知らないのか

と疑問に思うようです。

 

世界も「日本にある、日本のすばらしさ」に目を向けています。

海外を知ることで、日本の良さ・魅力にもより興味を持って

世界に発信していけたら素敵だなと思います。