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売れすぎる軽自動車。そこから見える日本の将来像

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新車売り上げ、約4割を占める軽自動車

 

軽自動車といえば乗り心地もあまりよくなくて、

荷物も乗らず、ちょっと窮屈・・・

なんてそれはひと昔前までの話です。

 

近頃ではデザインも性能の普通車と変わらなくなっていて、

ファーストカーとして軽自動車を使用するユーザーも増えています。

 

2019年5月の販売台数を見ると

 

1位 ホンダ N-BOX

2位 スズキ スペーシア

3位 日産 デイズ

 

と、上位3車がすべて軽自動車という結果。

 

さらに4位はトヨタプリウスですが、

5位にはダイハツのムーヴと続きます。

 

 

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なぜこんなに軽自動車が売れる?

 

軽自動車は、自動車重税も軽減されること、

維持のしやすさがその理由でしょうか。

 

自動車税だけではなく、高速代も抑えられますよね。

 

年収300万円の家庭では、車にかけるお金は抑えて

他の面での生活の質の向上に、と考えると、

必要ならば軽自動車で。という人も多いよう。

 

以前に比べるとデザインも豊富だし、

車内もかなり広く、

 

「大きい車を運転するのはこわい」という方や

 

「家の周りの道が細いから」

 

「子連れでの雨の日の移動は大変」という理由で

 

軽自動車を選ぶ人も多いでしょう。

 

日本の道路は狭い道が多いのも事実。

大きな車で右往左往、動けなくなっているなんて

様子も目にしたことがあるのではないでしょうか。

 

通院に使っている、という高齢者が多いのも

人気の理由の一つです。

 

郊外に住んでいるとシルバーパスなどもなかなか使いづらく、

中古の軽自動車を買って、

通院や買い物に利用する例も多いようです。

 

 

軽自動車が増えると困ることがある?

 

以前軽自動車税は、年額7,200円でした。

 

2015年4月1日以降に届けだされた車両は、

年額1万800円に値上がりしました。

 

軽自動車の販売比率が益々ふえていくと、

さらに値上げされる可能性があります。

 

さらに懸念されることとしては、

登録をしてから13年を超えた軽自動車の場合です。

 

この場合、軽自動車税は1万2900円に上がってしまうのです。

 

以前から比べると5,700円も上がっています。

 

自動車重量税も同様で、

通常6600円(車検時に収める2年分の重量税)ですが、

13年を超えると8200円。

 

18年を超えるとなんと8800円に増額されるのです。

 

「新しい軽自動車に乗り換えれば、環境にやさしい」

 

これだけで、古い車両を使うユーザーには

重税を課すのが現在の仕組みなのです。

 

 

売店の悩み

 

軽自動車の増加は、売店も影響を与えます。

 

「軽自動車は一台あたりの粗利が少ないんです。

普通車にくらべると、儲けが少ない。

 

それでも当然、車検・点検・保険などの仕事は入りますから、

売れないよりはいいのですが、

普通車とのバランスも大切なんです。」

 

現在の軽自動車の販売比率は38%。

理想は25%以下だといいます。

 

普通車や小型車の値段を下げる、

もしくは自動車重量税を下げるなどの工夫がされれば、

 

もう少しバランスの取れた

販売比率になるのではなるのでしょうか。

 

売店の売り上げが減って、リストラが増えたり、

近所のなじみの販売店が閉店してしまう

なんてことにもつながってしまうのです。

 

 

若者の車離れ

 

近年では若者の車離れも加速しています。

 

若者にとって、車は欲しいものの

対象ではなくなってきています。

 

メーカーもファミリー層や、

エコ、安全性、自動運転に力を入れていて、

走る楽しさや、見た目のかっこよさ、

渋さなどを考えていないようにも感じます。

 

ターゲットを絞りすぎている気もしますが、

安定した販売売り上げを保つためには

仕方のないことなのでしょうか。

 

普通車で、もう少し安価で、走らせて楽しい

そんな車を各社から発売することが出来れば理想的です。

 

税をやすくすることでも、

結果的に購入する人が増え、

 

税収を上げることが出来れば

日本の車社会の未来は、もう少し明るい気がします。