TV-blo

骨髄提供の意思がなくなった場合はどうすべきなのか

スポンサードリンク

競泳女子の池江璃花子選手白血病であると公表

たくさんの可能性を秘めた彼女が患っているという衝撃は

現在でも感じられると思います。

 

そんな中、治療法のひとつでもある

骨髄移植への関心が高まっており

 

日本骨髄バンクのドナー登録者数は、

2019年1月が2,888人だったのに対し

その1ヶ月後には11,662人と急増しているそうです。

 

また、現在の登録者数は

50万人を上回っているそうですが、

 

一方で意外な弊害も起きているようなので、

今回はその部分と

骨髄提供について書いていこうと思います。

 

 

 登録はしていても断る現状

 

現在骨髄提供を待っている方によると

実際に登録した人が候補になっても

そこまでの覚悟がなく断られ続けている」とのこと。

 

骨髄バンクではドナー登録者と

患者の白血球の型が適合すると

 

お知らせの書類が届く仕組みに

なっているそうですが

 

この書類は決められた人数にしか出せないことと

書類でのやり取りになるため時間を要します。

 

何よりドナーが見つかる確率というのが

兄弟間では4分の1

非血縁者間では数百から数万分の1程度だそうです。

 

「HLA型」という血液の型が一致している必要があるので

とても低い確率だといえます。

 

刻一刻と容態が悪くなっていて

今か今かと骨髄提供を待っている方からすると

 

骨髄提供の意思がないなら

すぐに解除するなり

連絡してほしいと思うでしょう。

 

断った人の分、

本当に提供したいと思う人との出会いが遅くなり

それが命取りとなりえますからね。

 

 

スポンサードリンク
 

 骨髄移植とは

 

骨髄などに含まれる

造血幹細胞(白血球や赤血球、血小板などの血液をつくる細胞)

を移植することです。

 

骨髄移植を必要とする病気は

白血病再生不良性貧血(重度)・リンパ腫(ホジキン病など)

多発性骨髄腫・免疫不全症・乳ガンや卵巣ガンなどの固形ガン

を患っている方です。

 

他の治療で治る場合もあるそうなので

必ずしも骨髄移植が必要というわけではなさそうですね。

 

 

 ドナーが背負う骨髄移植のリスク

 

現在の骨髄移植の流れは

 

お知らせの書類に提供の意思を返信すると

確認検査・最終同意が行われた後

 

通常だと3泊4日程度の入院をして

全身麻酔をした上で腰の骨から

骨髄液を採取するそうです。

 

手術ですから絶対に安全とは言えません

麻酔が覚めた後の痛みは

 

通常1~7日で消えるそうですが

1カ月以上残る場合もあるみたいですね。

 

また、しびれ感や違和感などの

知覚的な問題が長く続いたことで

保険金が支給されたケースも稀にあるとのこと。

 

他にも

麻酔時の喉の痛み(5日程度)

手術の跡が残る(3~6カ月で針跡は消えるそう)

傷口からの感染の可能性(採取に使用する針が太いため)

術後の腰の痛み(数日間は痛みや腰が重い感じがする症状が出るそう)

 

などが挙げられるそうで

完全に元の状態に戻ったと感じるまでは

10日前後かかると言われています。

 

 

さらに重大なリスクとしては

ドナー後の死亡(公的骨髄バンクが発足してからはない)

骨髄摂取後のC型肝発症

採取後の病気の感染・事故

 

などが挙げられますが

ほとんどのドナーは極短期間で社会復帰している他

その都度、安全対策が見直されているとのことです。

 

 

上記のリスクに備え

骨髄バンクでは退院後も

体調確認・健康診断などのケアをしていて

 

万が一の事故に備えた

骨髄バンク団体傷害保険」に加入することで

最高1億円の補償があります。

 

経済的負担については

全国230以上の地区町村で

骨髄バンクを介したドナーに対し

助成金を支給する制度を

導入する取り組みを行っています。

 

 

入院のために1週間程度は仕事・学校を

休む必要がありますから

それだけでもリスクを抱えるといえますよね。

 

 

 最後に

 

骨髄液が元に戻るまでに1ヶ月かかりますが

その間、日常生活に支障はきたしません

 

また、骨髄液提供は

2度までと定められていますが

 

これは少ないとはいえ

上記のようなリスクがあるので

 

一部の人だけでなく多くの人に

協力して頂きたいという意味合いだそうなので

必ずしも2度というわけでもなさそうですね。

 

 

とはいえ全身麻酔をするほどの大手術なのに

金銭的見返りはほとんどありませんし

リスクも多いように感じられました。

 

とはいえあなたが

誰かの命を救うことができるかもしれませんし

今一度骨髄移植について知ってもらって

少しでも世間に広まってほしいと思いました。